えいおにIBDログ

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管理栄養士 兼 クローン病患者のえいおにがクローン病に関する情報を発信します!

退院後の経過報告と絶食後の食事の考え方【2019.9.26-9.29】

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こんにちは。管理栄養士兼クローン病患者のえいおにです。

3週間の入院を経て無事退院。

日常生活もなんとか可能になってきたので現在の経過をお伝えしたいと思います。

退院後の経過

9月26日(退院初日)

3週間の入院を経て退院。

10月になろうとしているのに、まだ外は蒸し暑く、入院した9月初旬と気候の変化は感じられない。

電車を待つためにベンチに座っていると

「この3週間、自分はほんとうに入院していたんだろうか」と思ってしまうほど世界は今まで通りに動いていた。

異様に重たい身体だけが入院していたことを教えてくれている。

 

入院中はずっと絶食。退院数日前からエレンタールを飲み始めた。

退院してからの第一目標は日常生活に慣れること。

幸い僕は、エレンタールをおいしいと感じる特異体質を持っているため食事は二の次でも大丈夫。

まずはエレンタール中心で。固形物の摂取は数日後でいいかなと思った。 

9月27日(退院2日目)

退院の報告のため自分が勤務する病院へ。

仕事は好きだし早く復帰したいという意向を伝え来週はじめから出勤できることになった。

地下にある栄養科に行くための階段が怖い。足に力が入らず気を抜けば転げ落ちてしまいそうだ。復帰するなら体力をつけないと。

食事も食べてみようかと思ったけど、また血便が出てしまうのが不安で今日はやめた。

具なしの味噌汁だけ飲んでおこう。

9月28日(退院3日目)

体が重い。

ステロイドを飲んでいるせいで夜もあまり眠れないし、朝早く起きてもソファーから動くことが出来ない。

「体調が良くなった」と自分に言い聞かせて退院したけど、また入院になったらどうしよう。

 

午後になったら少し動けるようになってきた。

寝てるだけでは体力もつかないし、少し座ってYouTubeでも見よう。

おすすめリストは大食いの動画ばかり。

チーズで味変って言ってるけど、こんなにかけたら脂質多いだろうな…。

動画をおかずに久しぶりのお粥を食べてみた。

9月29日(退院4日目)

いよいよ明日から仕事復帰。

体力は心配だけど、元気なふりをしようと思う。

リハビリも兼ねて、職場に渡す「菓子折り」を買いに行った。

外は暑いし、歩きまわるのも疲れたけど、無理しなければ歩けることはわかった。

 

今日の食事は黄身少なめの卵粥と具なし味噌汁。

本当は食物繊維系も食べてみようと思ったが止めておいた。

ゆっくり行こう。

 絶食後の食事の考え方

クローン病の食事療法といえば低脂肪+低残渣食が一般的でしょう。

これは腸管の負担を減らすために考えらえた食事で、脂質や食物繊維により腸管の運動が活発になるのを抑える効果を期待しています。

口内炎があるときに口を動かしたくないのと一緒で、腸に炎症があるときには腸をなるべく動かさないようにします。

特に絶食後は腸管がずっと休んでいた状態。

いままで食べられていたような食事でさえも腸の負担になる可能性があります。

絶食後の食事の実際

数日から1週間ほどかけて絶食前の食事(低脂肪・低残渣食)を目指していきます

まずは流動食。重湯や具なしの汁物などでお腹の様子を確認します。

1食食べて問題なければ次の食事から少し米粒のある分粥食を食べてもよいです。

ただ急ぎ過ぎると再燃の危険もありますので1日は流動食で様子をみるのが良いでしょう。

その後は人にもよりますが、お粥にプラスして食物繊維系(柔らかくした野菜類)か脂質系(卵や豆腐)を食べながらお腹の様子を見ます。

気を付けるのは初めからたくさん食べ過ぎないということ。

野菜類なら小鉢に少し、脂質系なら卵半分など今まで食べられていたものより少ない量から始めることが必要です。

そのあとは少しずつ食物繊維・脂質を増やし絶食前の食事を目指していきます。

まとめ

今回は退院後の経過報告と絶食後の食事の考え方についてお話ししました。

基本的には管理栄養士が入院中の食事を管理してくれるはずなので、心配は少ないかと思います。

が今回は、自分のお腹で起こっていることをわかるのも良いかなと思いこのような記事を書いてみました。

さいごまでお読みいただきありがとうございます。

また次回の記事でお会いしましょう。